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風景写真出版からのおしらせ

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カオスの中で……

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読者の皆さま


こんにちは。風景写真出版の永原と申します。

この度、4月1日に隔月刊『風景写真』の編集長に就任(雑誌としては次号「7-8月号」からですが)しまして、皆さまへのご挨拶もしっかりとできない内に、まさかこのようなメッセージを書くことが「編集長」としての初めての仕事になるとは思いもしませんでした。


というのは、そう、コロナの件です。

より正確には新型コロナウイルス感染拡大の抑制についての件ですが、テレビもラジオもスマホを開いても、このニュースなので、ここでこのウイルスの影響について詳しく言うことはしませんが、それらのニュースを聞くにつけ、今後の展開はあまり明るいわけではなさそうだ、と感じています(もちろん予想が外れてくれれば、嬉しい誤算で大歓迎ですが)。

我が家(東京都在住)には3人の子どもがおり(あ、妻もいますが……)、小学生が2人と保育園年中が1人ですが、休校と休園で、今は四六時中、家にいます。3年生の長女は少しは状況を理解しているようで、表面的にはなんとか我慢をしていますが、この春に小学1年生になったばかりの長男は、家の中に閉じ込められていることへの怒りからか、信じられないような大きな声で叫び、よじ登り飛び降り、姉弟と絶えずケンカをしています(そいういえば、夜泣きも始まりました……)。

そのような騒音を、逃げ場のない中、一日中聞かせてしまっているマンションの上下両隣の部屋の方々はどんな気持ちかと想像すると、本当に申し訳ないのですが、今のところ寛大にも耐えていただいています。ありがたいとしか言えません。とはいえ完全に「幽閉」しているわけではなく、家の前の道路でボールを蹴ったり、縄跳びをしたりはしていますが。


私の方は編集長を拝命した翌日から「在宅勤務」となり、同じく「自宅学習」&「家庭保育」の子どもたちと日々を過ごしていますが、泣き喚く声が響き渡り、物が飛び交い、ひっきりなしに話しかけられ、頭に乗られ、キーボードをいじられる空間で、メールやテレビ会議をするのにも少しずつ慣れてきたところです。というのはウソで、発狂しそうな予感を感じながら、通常の(通常ではないですが……)仕事と、小学校の先生役(新一年生にひらがなの書き方を教えることがこんなに難しいとは思いませんでした……1日2文字は無理です、先生!)と、保育師役(泣いていても放置ですが……)と、主夫役(因みに妻はインフラに関わる人をバックアップする仕事とのことで毎日出勤……)と、考えてみればそれぞれにプロがこなすはずの仕事を4つ掛け持っているともいえ、このカオスもまあ仕方がないかと、今気付きました。

しかし同時に、私などは非常に恵まれた状況だとも感じていて、フリーで仕事をされている方や、想像も付かないような危険な状態で仕事を続けている方も多くいるはずです。


とても短いメッセージをお伝えするのに、だいぶ横道に逸れてしまいました。

もちろん、イチ中小企業の風景写真出版としての影響力が小さいことは重々承知していますが、それでも、次のメッセージを出すことに決めました。すでに実行されている方が多いことも知っています。そして、自分の行動が人を傷つけるかも知れないと思うと至極当然で、今さらで恥ずかしく、そして拍子抜けするほどシンプルですが……

私は「今は家にいる。」

お伝えしたいのはそれだけです。そして、これまでおろそかにしてきた家族との日常(非日常?)を楽しみたいと思っています。


皆さまにおかれましても、一日も早く、気持ちよく撮影に出かけられる日々を取り戻すために、そして安全を最優先に、「今は撮影に行かない。」という選択をされることを願っています。

敬愛する風景写真を愛する皆さまが、万が一感染源になってしまうなんて想像もしたくないことですから。


そして、皆さまと皆さまのまわりの方の健康を、心より願っています。


隔月刊『風景写真』(新)編集長 永原耕治


2020年4月15日



by fukeinews | 2020-04-15 22:52 | 隔月刊「風景写真」