栄馬智太郎「霊峰御嶽」

©栄馬智太郎
岐阜県に生まれ、幼少期から御嶽山を見上げて育ってきました。風景写真の撮影を始めたばかりの頃は、撮影地もよく分からなかったこともあり、まずは御嶽山に向かったという、私に愛着のある山です。2013年頃から足繫く通うようになり、豊かで深い魅力に引きつけられました。
それまでは、御嶽山に広がる大自然の素晴らしさだけしか見ていませんでしたが、撮影を繰り返すことで、御嶽山の歴史や文化、「御山(おやま)」と呼び敬う人々のこころや暮らし、そして山そのものがご神体であり、1300年前から続いているとされる山岳信仰にまで興味が広がっていきました。
その魅力をつたえるために登山も敢行し、今までに出会ったことのない山岳風景の魅力にとりつかれました。稜線を歩くことで、雲の上には天然木で作られた鳥居や自然石でできた霊神碑、祠などの信仰風景、生命を絶やさず生き抜く花々、日本で最も高いところにある湖沼や滝の存在を知りました。
そんな霊峰御嶽山が醸しだす大自然の魅力、山岳信仰、暮らし、人々のこころ、空気感等、私が感じた高揚感をこの写真展で少しでも伝えることができたら幸いです。
期間 5月6日(金)〜5月11日(水)
10時〜17時
会場 富士フイルムフォトサロン札幌
TEL:011-241-7170
(札幌市中央区大通西6丁目1番地
富士フイルム札幌ビル1階)